ドレッサとは?
シャンクに1個もしくは複数のダイヤモンド原石を埋め込み、主にドレッシング(目直し)、ツルーイング(形状修正)及びフォーミング(成形)に用います。
シャンク形状やダイヤモンド原石にも様々なタイプがあり、当社ではお客様のご要望に合わせて適切なドレッサを選定し、生産性の向上や品質改善に繋がるご提案をさせていただきます。
単石ドレッサ
単石ドレッサ
シャンクに1つのダイヤモンド原石を埋め込んだ最も一般的なドレッサで、ストレート型、ランジス型、テーパー型などの形状があります。一般研削及び荒研削に使われます。
ダイヤモンドドレッサは砥石の水平面に対し約10~15°、併せて砥石の外周に対しても10°程度傾けて使用します。
また、一定回数ドレッシングを行った後、ドレッサを回転させることにより、ダイヤモンドが鋭利な形状になるため、効率的なドレッシングが可能となります。
通常、ダイヤモンド原石の形状により1回の使用で廃棄するものや、原石を埋め直しして複数回修理して使用できるタイプがあります。
複数回使用できるタイプは、イニシャルコストは高価になりますが、使用量が多い場合はコスト低減が出来る可能性があります。
ダイヤモンドドレッサは砥石の水平面に対し約10~15°、併せて砥石の外周に対しても10°程度傾けて使用します。
また、一定回数ドレッシングを行った後、ドレッサを回転させることにより、ダイヤモンドが鋭利な形状になるため、効率的なドレッシングが可能となります。
通常、ダイヤモンド原石の形状により1回の使用で廃棄するものや、原石を埋め直しして複数回修理して使用できるタイプがあります。
複数回使用できるタイプは、イニシャルコストは高価になりますが、使用量が多い場合はコスト低減が出来る可能性があります。
多石ドレッサ
多石ドレッサ
1つのシャンクに、複数の原石が埋め込まれたタイプです。
円筒研削や内面研削の粗仕上げ、突起のある面や砥石側面のドレッシングに使われます。
小粒で且つ均一な原石が埋め込まれており、比較的安価です。
表面に1層だけ原石が等間隔に並べられたものや、多段構成で1層使い終わると下から次の原石が出てくるものがあり、5石3段などと表現されます。
埋め込まれた原石が無くなるまで均一に使用でき、修理も不必要なので経済的ですが、単石ドレッサに比べて切れ味が低く摩耗も激しいという短所もあります。
円筒研削や内面研削の粗仕上げ、突起のある面や砥石側面のドレッシングに使われます。
小粒で且つ均一な原石が埋め込まれており、比較的安価です。
表面に1層だけ原石が等間隔に並べられたものや、多段構成で1層使い終わると下から次の原石が出てくるものがあり、5石3段などと表現されます。
埋め込まれた原石が無くなるまで均一に使用でき、修理も不必要なので経済的ですが、単石ドレッサに比べて切れ味が低く摩耗も激しいという短所もあります。
円錐・角錐ドレッサ
円錐・角錐ドレッサ
円錐ドレッサ
原石の先端を円錐型に研磨したタイプです。
円錐角は55°~120°が一般的で、原石の先端にはRが施してあります。ねじ研削、歯車研削用砥石の成形に使用されます。
円錐角は55°~120°が一般的で、原石の先端にはRが施してあります。ねじ研削、歯車研削用砥石の成形に使用されます。
角錐ドレッサ
原石の先端を角錐型に研磨したタイプです。
内面研削や精密研削などの研削精度の高い場面で使用されます。
先端が鋭利なため、単石ドレッサに比べて高い切れ味を発揮するのが特徴です。ただし刃先の鋭利性が求められるため寿命は短くなります。
どちらのタイプも使用後に再研磨することで修理が可能です。
内面研削や精密研削などの研削精度の高い場面で使用されます。
先端が鋭利なため、単石ドレッサに比べて高い切れ味を発揮するのが特徴です。ただし刃先の鋭利性が求められるため寿命は短くなります。
どちらのタイプも使用後に再研磨することで修理が可能です。
フォーミングドレッサ
フォーミングドレッサ
原石の先端を屋根型またはくさび型に研磨したタイプです。
アンギュラ―研削、段付円筒研削、ねじ研削、歯車研削など総型砥石の成形に使用されます。
屋根巾1~2mm、先端角55°~70°、先端R0.2~0.5程度が一般的で、他のタイプのドレッサよりも大きく厳しい基準の原石が使用されます。
円錐ドレッサよりも摩耗が少なく、反転して裏表2か所使用できます。
再研磨することで修理が可能です。
アンギュラ―研削、段付円筒研削、ねじ研削、歯車研削など総型砥石の成形に使用されます。
屋根巾1~2mm、先端角55°~70°、先端R0.2~0.5程度が一般的で、他のタイプのドレッサよりも大きく厳しい基準の原石が使用されます。
円錐ドレッサよりも摩耗が少なく、反転して裏表2か所使用できます。
再研磨することで修理が可能です。
ブレードドレッサ
ブレードドレッサ
多石ドレッサと同様に小粒で、均一な原石が板状の先端部に並べて埋め込まれたタイプです。
円筒研削、アンギュラ―研削、センタレス研削、段付成形研削、平面研削等で使用されます。
圧力が複数の原石に分散するため、耐久力が強く、送り速度を早くできます。
原石の摩耗による砥石の成形誤差の心配が無く、高い寸法精度が持続します。
配列段数の変更が可能で、修理も不要なため工具寿命が長く経済的です。
円筒研削、アンギュラ―研削、センタレス研削、段付成形研削、平面研削等で使用されます。
圧力が複数の原石に分散するため、耐久力が強く、送り速度を早くできます。
原石の摩耗による砥石の成形誤差の心配が無く、高い寸法精度が持続します。
配列段数の変更が可能で、修理も不要なため工具寿命が長く経済的です。
ボンドドレッサ・超砥粒砥石用ドレッサ
ボンドドレッサ
ボンドドレッサ
ダイヤモンド粒子を金属粉末に分散配置し焼結したタイプです。
大型砥石での円筒研削、センタレス研削、平面研削で使用されます。
単石ドレッサより低コストで、修理の必要がないため経済的です。
砥石に対して面当たりさせることで、複数個のダイヤ切れ刃が常に均一に作用し、ドレス抵抗が分散されることでより早い送り速度に対応できるため、高速研削に適しています。
ただし、面当たりになるまでの送り量は単石ドレッサの2倍以下、面当たりするようになったら2~4倍にします。送りが遅いと焼けの原因になりますので、当たり具合によって調整が必要です。
大型砥石での円筒研削、センタレス研削、平面研削で使用されます。
単石ドレッサより低コストで、修理の必要がないため経済的です。
砥石に対して面当たりさせることで、複数個のダイヤ切れ刃が常に均一に作用し、ドレス抵抗が分散されることでより早い送り速度に対応できるため、高速研削に適しています。
ただし、面当たりになるまでの送り量は単石ドレッサの2倍以下、面当たりするようになったら2~4倍にします。送りが遅いと焼けの原因になりますので、当たり具合によって調整が必要です。
超砥粒砥石用ドレッサ
CBN砥石及びダイヤモンド砥石のツルーイングとドレッシングが同時に、効率よく行える超砥粒砥石用ドレッサーです。ツルーイング時間を大幅に短縮できます。
主要取り扱いメーカー(50音順)
㈱ウエダテクニカルエントリー / 三京ダイヤモンド工業㈱ / 三栄精工㈱
ロータリードレッサ
ロータリードレッサ
外周部にダイヤモンドが埋め込まれた回転型のダイヤモンドドレッサです。
総形と倣い型があります。
総形形状は完成品と同じ形状を持つため、倣い装置が必要なく、複雑な形状もドレッサーを当てるだけで成形できるため、加工時間を大幅短縮でき、長寿命のためドレッサの交換頻度も減らすことができます。また寸法精度や仕上げ面も安定し向上します。
そのため同一製品を多量生産する現場では、生産性の大幅アップが期待できます。
倣い型はストレート形状やカップ形状があり、専用のドレス装置を使用して砥石を成形します。主に角柱ダイヤモンドが一列に並べられています。
総形と倣い型があります。
総形形状は完成品と同じ形状を持つため、倣い装置が必要なく、複雑な形状もドレッサーを当てるだけで成形できるため、加工時間を大幅短縮でき、長寿命のためドレッサの交換頻度も減らすことができます。また寸法精度や仕上げ面も安定し向上します。
そのため同一製品を多量生産する現場では、生産性の大幅アップが期待できます。
倣い型はストレート形状やカップ形状があり、専用のドレス装置を使用して砥石を成形します。主に角柱ダイヤモンドが一列に並べられています。
人造原石のご提案
ドレッサに用いるダイヤモンドには、天然原石と人造原石の2種類があります。
天然のダイヤモンド原石は、形状や硬度にバラツキがあります。
また、ほぼ全数が輸入となる為、産出国の情勢や為替の変動を受けやすい特徴もあります。
一方、人造のダイヤモンド原石は、天然ダイヤモンドに比べ硬度は劣るものの、形状を
含め硬度や価格も安定的です。
当社では、お客様のご要望に合わせた形のご提案が可能です。
天然のダイヤモンド原石は、形状や硬度にバラツキがあります。
また、ほぼ全数が輸入となる為、産出国の情勢や為替の変動を受けやすい特徴もあります。
一方、人造のダイヤモンド原石は、天然ダイヤモンドに比べ硬度は劣るものの、形状を
含め硬度や価格も安定的です。
当社では、お客様のご要望に合わせた形のご提案が可能です。
主要取り扱いメーカー(50音順)
旭ダイヤモンド工業㈱ / ㈱アライドマテリアル / 京都ダイヤモンド工業㈱ / ㈱東京ダイヤモンド工具製作所 /
ノリタケ(株) 他
ブレーキ制御付ツルーイング装置
動力源不要で、ツルーイングとドレッシングを同時に行える装置です。
主要取り扱いメーカー(50音順)
㈱ジェイテクト
ゲージコンタクト
ゲージコンタクト
ゲージコンタクトとは、主に円筒及び内径研削盤等で使用される測定子です。
台金(シャンク)の先端に、SDダイヤモンドやPCD(ダイヤモンド焼結体)及び超硬等の
チップを取付、ワークに接触させながら測定を行います。
SDダイヤモンドは汎用性が高く、PCDより安価にご提供できますが、円錐形状のみとなります。
一方、PCDは形状設計の自由度が高い為、長方形の形状にも加工が出来ます。
但し、SDダイヤモンドより高価になる傾向があります。
超硬チップは、最も安価ですがSDダイヤモンドやPCDに比べ硬度が低く寿命が
短くなるので、小ロット品に向いています。
シャンクの材質は、SUS303・304・316・420及び超硬などにご対応可能です。形状に関してはお客様のご要望に合わせて設計致します。
また、ゲージコンタクトの位置調整を行うゼロセット等の取り扱いもございます。
台金(シャンク)の先端に、SDダイヤモンドやPCD(ダイヤモンド焼結体)及び超硬等の
チップを取付、ワークに接触させながら測定を行います。
SDダイヤモンドは汎用性が高く、PCDより安価にご提供できますが、円錐形状のみとなります。
一方、PCDは形状設計の自由度が高い為、長方形の形状にも加工が出来ます。
但し、SDダイヤモンドより高価になる傾向があります。
超硬チップは、最も安価ですがSDダイヤモンドやPCDに比べ硬度が低く寿命が
短くなるので、小ロット品に向いています。
シャンクの材質は、SUS303・304・316・420及び超硬などにご対応可能です。形状に関してはお客様のご要望に合わせて設計致します。
また、ゲージコンタクトの位置調整を行うゼロセット等の取り扱いもございます。