工業用ブラシ | 東洋研磨工業株式会社

工業用ブラシについて

工業用ブラシは、樹脂・金属・動植物繊維等の毛材を金属や木材、合成樹脂の土台に植え込んだ工具です。
用途は、洗浄・除去・防塵・研磨・剥離等、幅広く使用されており、ワーク材質や形状・目的により毛材の種類や形状が異なります。
お客様にご満足いただけるようご提案させていただきます。

毛材の種類

毛材（ナイロン)

毛材（砥粒入りナイロン)

毛材（金属)

毛材（植物繊維)

化学繊維

ナイロン…化学繊維の中では弾力性や耐磨耗性、耐久性、柔軟性に優れており、最も使用される毛材です。

ポリプロピレン…化学繊維の中で最も軽く、ナイロンより硬くて腰の強い毛材です。

砥粒入りナイロン…ナイロン繊維の中に研磨砥粒を含ませた素材です。

金属

硬鋼線…冷間引延により硬度を出した鋼線で、工業用ブラシとして広く使用されています。

メッキ鋼線…硬鋼線をメッキ(真鍮、亜鉛)した毛材は、研削力が高く、強度に優れます。

ステンレス撚線…芯線に同一径のステンレス材を1本に対し６本撚（ひね）り合わせて、さらに全体に波付加工が施された撚線です。

植物繊維

パーム…椰子の実の繊維が原料で、柔らかく、弾力のある繊維です。

シダ…パルミラ椰子の実の繊維が原料で、比較的硬い為、より強度が必要な場合に使用されます。

動物繊維

馬毛…柔軟性や弾力性に優れており、化学繊維と比べ耐薬品性も高い毛材です。
動物毛の中では毛丈が長く取れ、化学繊維より静電気の発生が少ない素材です。

豚毛…馬毛よりコシが強い毛材です。
馬毛同様、静電気の発生が少ないですが、豚毛は短いため長さに限界があります。

羊毛…馬毛や豚毛と比べ細くコシが柔らかいため、加工物への当たりがソフトです。

ブラシ形状

カップブラシ（セーフティー付）

ホイールブラシ

ねじりブラシ

スライド式ブラシ

カップブラシ

カップ（王冠状）に成型したブラシです。
作業面に対し、毛材を垂直に当て真下に押し付けるように使用します。
用途はワーク平面のサビ取り・下地研磨・塗装剥離などがありますが、コーナー部の研磨にはベベルブラシが用いられます。

ベベルブラシ

ベベル(bevel)は斜面という意味で、皿形形状とも呼ばれています。
外観はカップブラシと似ていますが、より斜めに植毛されています。
用途は、カップブラシ同様バリ取り・サビ取り・塗装の剥離・表面処理があります。

ホイールブラシ

薄い円盤状の薄い金具に毛材を挟み込んだブラシです。
カップ・ベベルブラシと比べ研削力が強く、バリやサビ取りだけでなく鋼材表面のデスケール（酸化被膜除去）などにも使用されます。

ネジリブラシ

芯線で毛を捻じって固定することからネジリブラシと呼ばれています。
小口径の穴には複数本の芯線で作ったシングルネジリブラシ、芯線の剛性が必要な場合にはダブルネジリブラシ、より研削力が必要な場合はダブルスパイラルネジリブラシが採用されます。
普通のブラシでは届きにくい場所のバリ取りや、洗浄に使用されます。

チャンネルブラシ

チャンネル直線ブラシ

チャンネル内巻きブラシ

チャンネルロールブラシ

トリプルスパイラルブラシ

チャンネルブラシについて

コの字型に成形された鋼板をチャンネルと呼び、ブラシ毛材を芯線を中心に挟み込み、外側から圧力をかけ、かしめたものをチャンネルブラシと呼びます。
コの字型の鋼板が比較的薄いことから曲げ加工をしやすく、さまざまな形状に対応できるのが特徴です。

よく使用される形状

・カップブラシ（横巻きブラシ）
・ホイールブラシ（外巻き，内巻き）
・柄付きブラシ
・シールブラシ（直線仕様，曲線仕様）
・ロールブラシ

ディスクブラシ

洗浄用ディスクブラシ

研削用ディスクブラシ

デスケール用ディスクブラシ

乾式でも使用できるブラシ

ディスクブラシ（ロール）とは

円盤状の鋼板（ディスク）に穴を開け、毛材を植毛したブラシのことですが、
一般的にはディスクブラシを積層させた「ディスクブラシロール」として使用する事が多いです。
ディスクブラシロールは、比較的ブラシの密度をコントロールしやすく、部分的に脱毛が発生し補修が必要な際もディスク板を交換することができます。

植毛方法や、詳しい仕様については当社までお問い合わせください。

その他にもブラシロールと合わせて使用される不織布ロールも取り扱っておりますので、
お気軽にお問い合わせください。

主要取り扱いメーカー（50音順）

㈱コーワ / ㈱ジーベック・テクノロジー / ㈱太陽商会（サンパワー） /
高島産業㈱ / ㈱錦 / ㈱バーテック / ㈱フタバ / ㈱ホタニ / 柳瀬㈱　他